Q5:「未病指標」の結果をどう活用すればいい?
神奈川県が、県民の健康づくりのために推進している「未病改善」の取り組み。本コラムでは、この未病改善に関する様々な疑問にお答えしています。
前回の「Q4 未病指標では何がわかるの?」では、県が開発・運営する無償のスマートフォン用アプリ「マイME-BYOカルテ」で測定できる自分の健康状態を示す指標、「未病指標(ME-BYO INDEX)」の結果の見方をご紹介しました。今回は、その結果をご自分の健康づくりにどう活用すればよいのかについて、解説していきます。
「未病指標」は県民に限らず誰でも無償でスマホにダウンロードできるアプリ「マイME-BYOカルテ」から、気軽に個人で測定できます。100点満点でその時の心身の状態が得点として示され、「生活習慣」「認知機能」「生活機能」「メンタルヘルス・ストレス」という下の4つの領域についてのレベルがそれぞれ3段階(★の数)で表示されます。
●生活習慣:身長、体重、血圧を測定
●認知機能関連:記憶テストに回答
●生活機能関連:歩行状況や家事能力に関する質問に回答
●メンタルヘルス・ストレス関連:ガイドの案内通り発話することで、心の状態を測定
こうした機能を把握した上で、一体どのぐらいの頻度で未病指標を測定していけばよいのでしょうか。自分の誕生日や元旦、年度始まりの4月1日など覚えやすい日を選んで、毎年、定期的に測定していくのが一つの活用方法です。得点はグラフ化されますので、測定を継続することで、未病の状態の変化を手軽に把握することができます。あるいは、例えば「足腰に自信がなくなった」、「記憶力が落ちてきた」などと感じられた時など、自分の未病が気になる時点で測定してみて、前回の結果と、比較してみるのもよいでしょう。結果に差が出た場合は、医療機関を受診して専門医の診断を仰げば、深刻な病気になる未病の段階で早期発見ができるかもしれません。
そのほか、自分一人で測定するのではなく、パートナー、ご家族と一緒に測定したり、または、会社の仲間や趣味のグループが集まる定例会の冒頭などで、測定会を行ったりしてみるのもおすすめです。
監修:成松宏人 文:一般社団法人ハイジアコミュニケーション 参考:神奈川県HP