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お知らせ

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2022.3.10 ふじさわプラス・テンの5グループ・合計83名の方に研究に参加いただきました

「ふじさわプラス・テン」とは、藤沢市健康づくり課、藤沢市保健医療財団と慶應義塾大学大学院健康マネジメント研究科小熊研究室とが中心となり取り組んできた、多面的な身体活動促進プロジェクトのこと。このプロジェクトでは、60歳以上のメンバーが中心の地域のグループに働きかけ、市内の身近な場所で仲間とともにプラス10分、体を動かしていこうという取り組みも行っています。

2021年度は、この活動に参加している5つのグループ(スポーツ吹矢歩楽吹[ホラフキ]倶楽部、第一ほほえみ会、柄沢北部喜楽会、睦自治会シニアクラブ水睦会、七寿会)にご協力いただき、合計83名のメンバーの皆様に、神奈川県みらい未病コホート研究に参加いただきました。

ご高齢のメンバーも多いことから、コロナ禍で通常の活動を一時停止する例も少なくありませんでしたが、スケジュールを延期しつつ、活動再開のタイミングを模索。研究の趣旨を深くご理解・賛同いただいた各グループ・リーダーの皆様たちによる真摯なお声がけが実り、上記5グループでのリクルートを実現できました。

柄沢北部喜楽会での集合写真。この日もお揃いのオレンジ色のプラス・テンTシャツで

体操や認知機能チェックなど通常のプラス・テン活動に加えての研究協力のため、各グループともに、コホートの説明動画を視聴いただき研究参加への同意を取得する日と、身体測定・採血を行う健診日の2日に分けて、研究を実施。健診日には、未病指標(歩行調査を除く)も測定しました。

健診日は受付終了後、血圧測定からスタート

小熊研究室の院生(右手前)と、未病指標事業を担当する齋藤研究員が未病指標を測定

「ふじさわプラス・テン」の各グループへの介入研究を、齋藤義信研究員と共に長く続けてこられた慶應義塾大学大学院健康マネジメント研究科・小熊祐子准教授からは今年度のコホート調査終了にあたり、こんなメッセージをいただきました。
 2015年度からフォローアップを続けている「ふじさわプラス・テン」の参加グループの方々に、みらい未病コホート研究へのご協力をお願いしました。コロナ禍の中、細心の注意を払い、5グループ83名の方にご協力をいただけました。未来に向けたご協力という点で、各グループのリーダーの方々にご賛同いただき、多くのメンバーの方々にご参加いただけました。私たちの研究は数は多くはありませんが、数年間にわたり経時的に健康関連指標を追っています。これも意義のあることですが、大規模な研究に参画することでさらに長期的な結果が追えたり、他の方々と比較するなど活きてくる点が多々あります。研究者として、このようなコラボレーションの機会をいただけたことに、大変感謝しています。                    

小熊准教授(左)もメンバーの皆様にご説明

今回のリクルートで印象的だったのは、研究に参加されたあるメンバーからいただいた、「私たちの世代がこれからの若い世代の皆さんの健康づくりに貢献できることがあると知って嬉しかった。だから、お友達も誘ったのよ」という言葉。こうした参加者のおひとりお一人の思い、ご厚意により、コホート研究は成立していることを改めて実感する貴重な機会となりました。

最後になりましたが、2021年10月から2022年2月にかけて、同意取得・健診日にご参加いただいた各グループの皆様、スタッフとしてご協力いただいた小熊研究室の院生の皆様、神奈川県立保健福祉大学大学院の院生の皆様、すべての関係者の皆様に感謝申し上げます。ありがとうございました。

柄沢北部喜楽会の健診日に視察を兼ねて参加した成松研究代表(左)がお礼の挨拶。右は中村研究事務局長

 

 

 

 

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