神奈川県みらい未病コホート研究の参加者を対象に行っている共同研究「デジタルピアサポートアプリ『みんチャレ』の行動変容へのインパクト評価に関する研究（略称：みらい・みんチャレ スタディ）」の実施状況について、ご報告致します。

　「みらい・みんチャレ スタディ」とは、同じ境遇の仲間同士が支え合い、励まし合い、課題解決を図る習慣化アプリ「みんチャレ」を活用して、参加者の行動（ウオーキング）が変わり、継続することができるかどうか、行動の変化に関連する要因は何かを調べる研究です。

　
令和２年12月～令和3年7月にかけて、神奈川県内の自治体職員（神奈川県庁、鎌倉市、横須賀市、真鶴町、大磯町、秦野市）62名を対象に行ったパイロット研究で、参加者に歩数の増加、体重や体脂肪の減少傾向などが認められたため、令和3年度には習慣化アプリ「みんチャレ」を使う介入群と「みんチャレ」を使わない対照群でウオーキングの継続率を比較するランダム化比較試験（RCT）をスタート。令和5年度までに、RCTには合計128名から参加同意を得て、現在、105名が継続中です。

　パイロット研究については既に論文を作成し、海外学術誌に投稿しているほか、令和5年8月には参加いただいた県庁職員の方を対象に結果報告会をオンラインで実施。多くの職員の皆様にご参加いただきました。また、RCTにつきましては、本年度から統計解析を開始する予定です。ご参加いただいた皆様、また関係者の皆様に心より感謝申し上げます。